高校生向けオンラインスタディツアーを成功させる5つのポイント

高校生のうちから、社会問題に対する意識をつけてほしい。

そう考える先生も多いと思います。

昨今、SDGsといった活動もあるように、国際的な社会問題を協力して解決していこうという動きが目立つようになりました。
そんな社会問題について、問題に直面している地域や人のリアルな現場や声を見聞きできるのが「スタディツアー」です。

スタディツアーでは、国内外問わず、さまざまな社会問題を扱っています。
就職や大学の進路などで、将来をより意識し始める高校生にとって、自分のこれからを左右する体験ができるかもしれません。

本記事では、高校生向けのスタディツアーについて、解説していきます。

高校生がスタディツアーで学べること

スタディツアーでは以下のようなことができます。

・さまざまな問題に直面する現地の生活や声を通して、社会問題の現状を知ることができる
・支援する人たちの話を聞いて、どういった支援や活動が必要か知ることができる

スタディツアーでは、社会問題を抱える地域の視察、ボランティアを通した支援活動などを行います。
貧困層の問題・孤児の問題・自然環境の問題・インフラ整備など大人と変わらない内容のツアーに参加できます。

また、スタディツアーに参加している人たちとの交流を通して以下のような経験を積むことができます。

・もっと社会を良くするための意見交換を通して、問題を解決するための思考力を養う
・意見交換を通して、自分の意見を発言したり、相手の意見を聴く力を養う

高校生向けのスタディツアーはオンラインが安全安心

海外へのスタディツアーは高校生1人でも参加が可能ですが、各国の状況や情勢によってはさまざまな危険が伴います。

1つは、犯罪や事件、窃盗などに巻き込まれる可能性があること。
もう1つは、予防接種をしなければ感染症にかかる可能性のある国も多く、狂犬病やフィラリアなどの心配もあること。
そのため、現地コーディネーターが一緒でも、親の心配は尽きません。

しかし、オンラインスタディツアーなら、自宅やネット環境がある場所で体験ができるので、そういった心配はありません。
海外に渡航し現地訪問するスタディツアーよりも、時間や費用がかからないのも特徴の一つです。

高校生向けオンラインスタディツアーの7つのポイント

オンラインスタディツアーは、絶景や観光地を楽しむだけのオンラインツアーとは違い、学ぶことを目的としたオンラインツアーなので、高校生の学習プログラムの一環としておすすめです。

これからオンラインスタディツアーを体験させたいと考えている先生に、7つの重要なポイントをご紹介します。
オンラインスタディツアーを始める前に、参考にしてみてください。

ポイント1:目的「なぜスタディツアーに参加するのか?」

スタディツアーに参加する最大の目的は、「社会問題の現状を知ること」です。

国内外問わず、さまざまな社会問題が現在進行形で起きています。
それらの社会問題について関心があったとしても、テレビやインターネットでの情報収集では限界があります。

もっと情報を知りたい
もっと現場の現状を知りたい
どんな支援活動をしているのか知りたい

そういった悩みを抱えている人が参加するのがスタディツアーなのです。

しかし、現地参加するスタディツアーの場合、時間や費用がかかり、環境や文化に違いに参加を躊躇してしまう場合も多いと思います。
さらに、新型コロナウイルスが原因で、遠方への旅行も難しい現状です。

そういった方々は、オンラインスタディツアーに参加することが多いです。
オンラインスタディツアーであれば、自宅や学校から参加できます。
現地から生配信やグループセッションを通して、現場の人たちの声を聞くことができます。

また、英語の勉強ができるツアーやSDGsについて学ぶツアーなど、さまざまなツアーが企画されています。
目的に合わせたスタディツアーを選びやすいのも特徴です。

ポイント2:行き先「海外?国内?スタディツアーでどこに行くのか?」

オンラインスタディツアーでは、さまざまな国や地域の社会問題を扱っています。
貧困問題やフェアトレード、孤児などの問題に関心があれば、海外のスタディツアーの方が学ぶことが多いでしょう。
国内の地域活性化、被災地復興、災害対策、自然問題に関心があれば、国内で開催されるスタディツアーに参加しましょう。

また、オンラインスタディツアーであれば、国内外問わず、どの地域のツアーにも参加しやすくなっています。

今までは、情報が少なかった地域や治安が心配な地域のスタディツアーも多く、参加が難しい場合もありました。
しかし、ネット環境が整ったことで、自宅や学校からオンラインで学ぶことができるようになりました。

ポイント3:申込み「申込みはいつから始まるか?」

現地訪問するスタディツアーの場合、準備期間を考えて最低3ヶ月前には、スタディツアーの申込みを済ませるようにしましょう。
パスポートやビザの申請の他に、無犯罪証明書や予防接種証明書が必要な国もあります。
そういった書類を揃えるのに必要な期間は、約2ヶ月かかります。

オンラインスタディツアーの場合は、約1〜2ヵ月前から申込みできます。
旅行会社の予約ページや関心のあるNGOのサイトなどをチェックして、申込みをしましょう。

修学旅行の代わりに、オンラインスタディツアーを企画するのもおすすめです。
団体での参加を希望する場合は、学生向けの貸切団体専用ツアーもありますので、企画している団体に直接問い合わせてみましょう。

ポイント4:費用「スタディツアーはどれくらい費用がかかるのか?」

実際に訪問するスタディツアーにかかる費用は、交通費や宿泊費がパックになったツアーで20万円~50万円ほどかかります。
食事や観光にかかる費用は別に必要なことも多く、総額ではかなり高額になることが予想されます。
なので、現地に訪問するスタディツアーを断念する人も多いです。

しかし、オンラインスタディツアーなら3千円~5千円ほどの参加費で体験ができます。
ツアー参加費の一部は、社会問題の支援に使われることも多いです。

参加費が安く時間もかからないので、関心のある問題について、いくつかのツアーに参加できるのも魅力の一つです。

オンラインで学習してから実際に現地に訪れるという使い方もできるので、スタディツアーに興味がある人は、ぜひオンラインスタディツアーから始めてみてください。

ポイント5:準備「オンラインスタディツアーにはどんな準備が必要か?」

オンラインスタディツアーに参加するには、インターネット環境や通信機器が必須です。
また、グループセッションや現地の人との対話などがある場合は、カメラ付きのスマートフォン・タブレット・パソコンも必要になります。

現地に訪問する場合は、パスポート・ビザ申請・無犯罪証明書・予防接種など、さまざまな準備が必要になりますが、オンラインスタディツアーであれば、それらの準備の必要はありません。

ポイント6:スケジュール「スタディツアー当日はどんなスケジュールか?」

スタディツアー当日は、申込み後のメールで送られてくる案内に従ってツアーに参加してください。
自己紹介など顔合わせがある場合は、カメラをオンにして待機しましょう。

ほとんどのオンラインスタディツアーは、動画鑑賞をしてからグループセッションや現地からの生配信を行います。
また、ボランティア活動やワークショップを行うツアーもあります。
ツアーに申込むときに、当日のスケジュールを確認しておきましょう。

ポイント7:レポート「スタディツアーのレポートはどのような内容にするか?」

オンラインスタディツアーを終えた後に、レポートを書いてもらうようにしましょう。
参加したツアーが扱っていた社会問題に対して、理解力や思考力を問うために論文形式のレポートを作成するのがよいでしょう。
また、事前に社会問題に対する印象や考えなどを書かせておくことも、自分なりの発見を促すために有効です。

団体でオンラインスタディツアーに参加した場合は、グループで話し合いを行い発表する形式にすると多様な意見が聞けます。
明確な答えはないので、生徒の多様な意見を尊重する姿勢も大切です。

オンラインスタディツアーなら高校生でも参加しやすい!

高校生向けオンラインスタディツアーを成功させる7つのポイントを解説しました。
これらのポイントを参考に、オンラインスタディツアーを企画してみてください。

大学進学や就職など、将来のことを考え始める時期でもある高校生。
高校生の関心と社会をつなげるきっかけに、オンラインスタディツアーはいかがでしょうか?

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