カンボジアのスタディツアー攻略ガイド!孤児院交流やアンコール遺跡を体験しよう

ただの観光地巡りじゃなく、カンボジアの文化体験や歴史を学べるツアーへ行きたい
将来は発展途上国を支援する仕事につきたいけれど、いまいち具体的なイメージが沸かない

そのような人におすすめなのが、カンボジアスタディツアーです。

この記事では、カンボジアスタディツアーの概要や種類、おすすめのスタディツアーについて紹介します。

カンボジアスタディツアーとは?

カンボジアスタディツアーとは、国際協力団体の運営する施設見学やボランティア活動をメインとする”学び”に特化したツアーのこと。
現地で活動するNGOやNPO、大学、旅行会社などが主催となって参加者を募っています。

カンボジアで暮らす人々と同じ目線で現地を体験し、発展途上国のリアルを肌身で感じられる点がカンボジアスタディツアーの特徴です。

カンボジアってどんな国?

カンボジアはタイ、ベトナム、ラオスと国境を接する東南アジアの国。世界遺産アンコール・ワットが有名ですよね。

首都

プノンペン

時差

日本の2時間遅れ

通貨

リエル(1リエル=0.027円)

*2021年5月7日時点

言語

カンボジア語

民族

人口の90%がカンボジア人(クメール人)

政治

立憲君主制

宗教

仏教

(参考:外務省「カンボジア基礎データ」より)

物価はミネラルウォーターが1本50円、中級ホテルが一泊5,000円ほどです。
市中ではUSドルが広く流通しており、カンボジアへの滞在にはリエルの代わりにドルを用意するのが一般的です。このあたりの通貨事情は、まさに発展途上国ならではですね。

参加費用と日程の目安

カンボジアのスタディツアーの参加費と日程の目安を下記します。

・参加費:約8万円〜20万円
・日程:5〜10日間

時期によっても多少前後しますが、ツアーのなかでは参加しやすい価格帯と日数です。

カンボジアスタディツアーの見どころは?

カンボジアスタディツアーの見どころは下記3つです。

・世界に誇る素晴らしい遺跡群
・湖上生活など”昔ながら”を残すノスタルジー
・激動の近代史

アンコール・ワットは日本人でも知っている人が多いのではないでしょうか?天空の城ラピュタのモデルにもなったと言われる広大な遺跡群は「行ってよかった世界遺産」ランキングの常連です。

また、首都プノンペンと観光都市シェムリアップなどの都市部が発展を続ける一方で、地方では昔ながらの生活がまだ残っているアンバランスさも魅力。
さらにカンボジアを訪れるうえで忘れてはならないのが、その近代史です。1970年代のポル・ポト政権の自国民大量虐殺やその後の内戦と、カンボジアは悲惨な近代史を持つ国でもあります。

観光地として魅力的であるとともに、戦争を知らない世代にとっては学ぶ部分が大きい国といえるでしょう。

カンボジアならではの体験と学びスポットを紹介!

カンボジアのスタディツアーでは、どのような所へ行くのでしょうか?
詳細はツアーによって異なりますが、代表的なスポットを紹介します。

<孤児院などの児童施設>
経済的な理由から育児放棄された子ども、学校へ通えない子どものための施設を訪問し、子どもと遊んだり、掃除や給食の手伝いをしたりといったボランティア活動をします。

<NGOやNPOの支援施設>
支援団体の活動を視察し、国際協力の現場を学びます。

<トンレサップ湖の水上集落>
琵琶湖の3倍ともいわれる巨大なトンレサップ湖。その湖の上で暮らす人々の集落と暮らしを見学します。

<アンコール遺跡>
アンコール・ワットをはじめ、有名な遺跡をいくつか回ります。

<戦争博物館や地雷博物館>
カンボジアの内戦の歴史を学びます。

<キリング・フィールド>
ポル・ポト政権の虐殺が行われた場所に立つ慰霊碑を訪れます。

ほとんどのツアーで児童施設でのボランティア活動とアンコール遺跡見学の2つは含まれています。

特に児童施設では、子どもと関わるなかで、その子とその家族が置かれた環境、カンボジアが抱える社会問題まで広い視野で学べます。

また国際協力の仕事に興味のある学生にとっては、国際協力団体の活動現場を視察できる機会はよい刺激となることでしょう。

どんなツアーがあるの?人気のツアーを紹介

カンボジアスタディツアーといっても、企画する団体によって種類はさまざまです。ここでは人気のツアーについて紹介します。

ぼらぷら:カンボジアをバランスよく学べる

海外ボランティア派遣NGOぼらぷらの企画するツアーです。児童施設、遺跡、博物館などを満遍なく体験・見学ができるツアー内容です。

日程

4/5/6/7日間

費用

79,800円〜

参加対象

高校生以上

出発空港

東京(羽田/成田)、大阪(関空/伊丹)、中部、福岡

申込先

ぼらぷら公式サイト

H.I.S :NPO法人の活動現場を見られる

大手旅行会社の企画するツアーです。認定NPO法人「SALASUSU」の活動現場や孤児院を訪問し、カンボジアの現状と国際協力の現場を学べます。

日程

5/6日間

費用

134,000円〜

参加対象

中学生以上

出発空港

成田、関空、中部、福岡

申込先

H.I.S公式サイト

GLOBE JUNGLE(グローブジャングル)

NPO法人グローブジャングルが企画するツアーです。
水上生活の様子を見学したり、田舎の村へホームステイしたりと現地の人と深く交流できます。また小学生以上なら1人でも参加可能です。

日程

7/9日間

費用

168,000円〜

参加対象

小学生以上(1人参加の場合)

出発空港

成田、関空、中部、福岡

申込先

GLOBE JUNGLE公式サイト

※執筆現在、募集中のツアーはありません。今後の開催については公式サイトをご確認ください。

カンボジアスタディツアーって危なくないの?

外務省の海外安全ホームページによると、カンボジアの危険度レベルは4段階のうちのレベル1(「十分に注意してください」レベル)となっています。
内戦時期に持ち込まれた重火器が出回っており、タイやベトナムと比べるとやや治安に不安があるといった状態です。

・プノンペンやシェムリアップなどの観光地では夜に出歩かない
・ひったくりやスリ被害が多いため、貴重品を分かりやすい状態で持ち歩かない
・ぼったくりに注意

一般的な海外旅行の防犯対策で対応できますが、夜間は日本の感覚で出歩かないよう気をつけましょう。

また、観光客向けの価格設定をしているお店も少なからずあります。あまりに無茶な値段をふっかけられたら毅然と断りましょう。

とはいえスタディツアーの場合は添乗員や現地の日本語ガイドがつきます。移動もバスなどが用意されるため、1人でトラブルに巻き込まれる心配は少ないでしょう。
また食事についても、

・水道水は飲まない
・お腹が弱い人は、生モノと氷を避ける

以上を守れば基本的には大丈夫です。

子供でも参加可能なところからわかる通り、ガイドの指示にきちんと従えば、カンボジアは安全に楽しく旅行できる国です。

カンボジアスタディツアーに参加した人の声

実際にカンボジアスタディツアーに参加した人の声を探してみました。

「参加してみて、世界が変わりました。思っていた以上の楽しさ、やりがい、学びがあり、感動しました!」

「カンボジアにも日本にも、それぞれ良いところがたくさんあると気づけました」

「1日1日が日本では経験できないことの連続で、行ってみないと分からなかったことばかりで貴重な体験ができました」

百聞は一見に如かずといった口コミが目立ちますね。
またスタディツアーは参加者同士で仲良くなりやすいため、帰国後も交流が続くケースが多いようです。

オンラインでのカンボジアスタディツアーなら低価格&大人数の参加が可能

魅力的なカンボジアスタディツアーですが、今の時代、なかなか実際の旅行には行きにくいですよね。
そこで、オンラインでのカンボジアスタディツアーはいかがでしょうか?

オンラインなら比較的低価格で、しかも大人数での参加も可能です。また時間が数時間と決まっている分、1つのテーマを集中して学べます。

ピースインツアー:テーマ別オンラインツアーを開催

スタディツアーを開催しているピースインツアーでは、ZOOMを使ったオンラインのカンボジアスタディツアーも企画・募集しています。

<ツアー例>

内容

カンボジアの衣食住、学校など各テーマで4日間にわけて開催

時間

2時間半/日

費用

1日4,500円(4日間16,000円)

申込先

ピースインツアー公式サイト

ガイドが動画やリアルタイムで現地の様子を紹介し、1つのテーマを深く掘り下げるオンラインツアーとなっています。興味のあるテーマだけ選んで1日だけの参加も可能です。

H.I.S:現地ガイドを通して観光地を巡るツアー

HISでもオンラインのスタディツアーを開催しています。

<ツアー例>

内容

アンコール・ワット見学

時間

1時間半

費用

2,500円

申込先

HIS公式サイト

アンコール・ワットなどの観光地をオンラインで見学します。ガイドによる歴史や文化の解説つきなので、一味違った観光地見学ができますよ。

初めてのカンボジアスタディツアーならオンラインがおすすめ

カンボジアは、経済成長著しい発展途上国でありながら、観光面でも学びの面でも魅力の多い国。

・比較的安価でスタディツアーが組まれている
・基本的な対策をすれば安全に過ごせる

学生に適した条件がそろっており、はじめてのスタディツアー先としてもおすすめです。
また時差が2時間と小さいためオンラインツアーが組みやすい国でもあります。
オンラインであれば、数千円とお得に、家にいながら現地を学べます。

カンボジアスタディツアーに興味はあるけど…

と迷っている学生に向けて、実際に行く前の「お試し」としても活用できますよ!

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