スタディツアーでボランティア!代表的なツアーや費用相場を解説

海外に行くなら観光だけではなく学びがほしい!
ボランティア体験をさせて視野を広く持たせてあげたい!
そんな先生のための記事になります。

今回はボランティア活動ができるスタディツアーについて、事例や費用、スケジュールなど詳しく説明していきます。

学生が、社会的な問題を抱える現地の人たちや子どもたちと触れ合い、そこで学び、自分でも何か役に立つことをしたいと考える。
参加した学生の価値観・視野が広がる機会になると思います。

ボランティア活動できる「スタディツアー」とは?

まず、そもそもスタディツアーとは何なのでしょうか?

一般の観光ツアーと異なり、スタディツアーとは旅を通じ「学ぶ」ことが目的になります。
観光だけでなく、体験学習や現地の視察や人々との交流をすることで、学びに繋がります。

スタディツアーによって学びのテーマは違いますが、社会問題がテーマになることはとても多いです。

現地の文化や生活を旅行者として楽しめる日もあれば、次の日にはボランティア活動、次の日にはワークショップを。
このように、楽しくツアーに参加しながら社会問題としっかり向き合い、考えたり論議する機会が与えられる、有意義な時間を過ごせる旅になります。

また、スタディツアーはボランティアで大半の時間を過ごすわけではなく、視察や交流がメインとなります。
そのため体力に自信がない方でも安心して参加ができます。

このように、ボランティアの含まれるスタディツアーは、学びが多く、学生向けであるといえます。

スタディツアーではどんなボランティアができるの?

ボランティアにも、さまざまな活動があります。
スタディツアーに含まれるボランティアの例を紹介します。

<児童支援>
園児や小学生、児童養護施設などで子どもと交流をします。
一緒に遊んだり、ワークショップをしたりと活動はさまざまです。

<語学支援>
現地の日本語学校などで日本語を教えるサポートをします。
教えるだけでなく一緒に文化交流したりもします。

<復興支援>
被災地の方と交流を通して、被災者の支援や復興に必要なことを考えます。
瓦礫撤去などの重労働作業以外にも炊き出しや心のケアなど、たくさんのできることがあります。

<建設支援>
災害地域や貧困地域など、人々の暮らしに欠かせない住宅やトイレ、教育施設の建設や再建に取り組みます。

<動物保護>
現地の動物問題について学びます。
小動物から象のような大型動物まで、世話や治療、保護などを行います。

実際にボランティアのスタディツアーに参加した学生から、このような声があがっていました。

「子どもが好きで、交流が楽しかった」
「人の役に立てた実感がわいて、うれしかった」
「観光もできて楽しかった」
「将来やりたいことが決まった」

有意義な時間を過ごせたことが想像できますね。

スタディツアーでボランティアができる代表的な国

ボランティアのスタディツアーの行き先はどこがいいのでしょうか?
ツアー先として代表的な地域を紹介していきます。
それぞれの地域でスタディツアー例も掲載しているので、参考にしてくださいね。

代表的なツアー先1:カンボジア

内戦が長く続き、知識人を多く失った国です。
貧困層が多く、孤児院もたくさんあります

下記のスタディツアー例では、孤児院でボランティアし、日本語や体育、音楽を教えることができます。

日程

6日

費用

139,000円 ~189,000円

参加対象

中学生以上

出発空港

東京(羽田/成田)、大阪(関空/伊丹)、中部、福岡

ツアー詳細

HIS公式サイト

代表的なツアー先2:ベトナム

ベトナム戦争後、労働力不足による戦後復興・経済成長の遅れが続きました。
そして今なお、枯葉剤などの影響で障害を抱える子どもや貧困により捨てられる子どもが多くいます。

下記のスタディツアー例では、捨てられる赤ちゃんについて現状を学習し、実際に抱っこや食事介護などのチャイルドケアを行うことができます。

日程

4日

費用

99,000円 ~199,000円

参加対象

制限なし

出発空港

東京(羽田/成田)、大阪(関空/伊丹)、中部、福岡

ツアー詳細

HIS公式サイト

代表的なツアー先3:インド

マザーテレサの活動地であるインド。
世界中のボランティアが集まるマザーテレサ施設があります。

下記のスタディツアー例では、マザーテレサ施設にてボランティア体験や、インドの観光ができます。

日程

7日

費用

189,000円 ~299,000円

参加対象

制限なし

出発空港

東京(羽田/成田)、大阪(関空/伊丹)、中部、福岡

ツアー詳細

HIS公式サイト

代表的なツアー先4:フィリピン

格差問題のあるフィリピン。
中間層と呼ばれる人は少なく、一握りの裕福層と多数の貧困層に別れており、経済状況や生活水準に大きな開きがあります。
子どもが学費や学用品代を払うことができず、小学校中退も珍しくはありません。

下記のスタディツアー例では、貧困地域に訪問しストリートチルドレンたちを支援するワークショップを行います。

日程

5日

費用

119,000円 ~169,000円

参加対象

制限なし

出発空港

東京(成田)

ツアー詳細

HIS公式サイト

そのほかにもたくさんありますが、貧困地域が多い傾向にあります。
ボランティア活動は、基本その地域の社会問題に伴って発生します。

国内では、被災地である東北のスタディツアーが開催されてます。
被災地の復興や災害の記憶を風化させないためのツアーが開催されています。

生徒にどんな発見をしてほしいのか
どんな体験が、生徒の学びになるのか

目的をしっかり決めて、行き先とツアーを選ぶといいでしょう。

ボランティアスタディツアーの費用相場

有意義なボランティアスタディツアーですが、気になるのが参加費用です。
実施団体や訪問国や日数によって異なりますが、おおよその相場は以下の通りです。

アジア地域:5~30万円ほど
アフリカ・中南米地域:15~50万円ほど

先進国でボランティア活動のできる主な行き先のカナダ、オーストラリアだと20~30万円ほどになります。

参加費には、渡航費、宿泊費、食費、移動費、コーディネート費、通訳料など、ツアーに関わるすべての経費を含んでいるツアーや、逆に含まれていないツアーもあります。
募集内容をしっかり確認するようにしましょう。

パスポート取得料や集合場所までの国内交通費、海外旅行保険代は含まれないことがほとんどです。

クラス単位など大人数で申し込めば、ある程度安くなることもあるので申し込みの際に相談してみましょう。

ボランティアスタディツアーのよくあるスケジュール

海外スタディツアーの参加時期は、学生の長期休みとなる夏休みと春休みがピークになります。
ピーク時期は実施団体の予約が埋まりやすいので、早めに申し込みしましょう。

海外ボランティアに参加する訪問日数は、以下の通りです。

短期:3から10日ほど
中期:2週間から2か月ほど
長期:3か月から2年ほど

ボランティアスタディツアーは、学生でも参加しやすい1週間前後の日程のものが多いです。

一週間のスタディツアーのスケジュール例

ボランティア活動を含んだスタディツアーのよくあるスケジュール例を紹介します。

1日目:飛行機、バス移動、オリエンテーション
2日目:地域の問題視察、現地交流
3日目:観光、自由行動
4日目:ボランティア活動
5日目:別場所でボランティア活動
6日目:観光、ワークショップ、現地交流
7日目:ショッピング、バス移動、飛行機

ボランティア活動だけでなく、観光や自由行動もある場合が多いです。

学校や自宅から参加できるボランディアスタディツアーはある?

新型コロナウイルスの影響で、学校の課外活動や海外研修の中止が相次いでいました。

今の時代、オンラインで人の役に立てるボランティアもあります。
活動だけでなく、知ること、広めることも重要です。

オンラインで、ボランティアができたりボランティアに興味がある人と繋がれるスタディツアーの事例を紹介します。

ぼらぷら:カンボジアの教室へ瞬間移動!リアル体験

カンボジアの小学校で最新のオンライン技術で外国語授業ボランティアを実践します。
子どもたちの学習や将来の就職に役立てます。

内容

未来型 海外ボランティア 研修

時間

数時間~半日程度

費用

29,800円

ツアー詳細

ぼらぷら公式サイト

CFFジャパン:アットホーム スタディツアー

リアルタイムでマレーシアと中継し交流します。
ボランティアに興味がある人とテーマにそって交流し、繋がる体験ができます。

内容

マレーシアと中継、ディスッション

時間

3時間 × 5日

費用

25,000円

ツアー詳細

CFFジャパン公式サイト

スタディツアーを学校のプログラムに取り入れよう

いかがでしたでしょうか。

今の時代、学生でもそうでなくても海外渡航は難しいです。
それでも大切なことがたくさん学べる海外の課外活動をしていきたいなら、安全で手軽に参加できるがオンラインスタディツアーをおすすめします。

テーマはもちろん社会問題とボランティア。

学生とともに、スタディツアーで世界の文化や問題を体感し、広い視野を手に入れましょう。

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