高校生向けオンライン修学旅行、6つの特徴と3つのポイント
2020年度は新型コロナウイルスの影響もあり、全国で約15%ほどの修学旅行が中止になりました。
今年は生徒たちのためにもなんとかして修学旅行を実施してあげたい!
と思っている先生も多いのではないでしょうか?
また、新型コロナウイルスをきっかけにオンラインサービスも増えてきています。
その流れは修学旅行にもあり、大手旅行会社がオンライン修学旅行を企画するケースも多くなってきています。
そこで本記事では、コロナ禍でおすすめの「高校生向けのオンライン修学旅行」について詳しくご紹介していきます。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
高校生の修学旅行の特徴とは?
高校生になると、心身ともに成長し、大人びてくる生徒たちが多いです。
そんな高校生の修学旅行には一体どのような特徴があるのでしょうか?
ここからは、高校生の修学旅行の特徴についてご紹介していきます。
特徴1:行き先は沖縄が人気
高校生の修学旅行の行き先で一番人気なのは「沖縄県」です。
中学の修学旅行では京都や奈良が人気でしたが、高校の場合、飛行機を使って沖縄へ修学旅行するケースが多くなるようです。
沖縄では戦争体験の話を聞いたり、ガマなどに実際に入ったりと、過去の戦争をもとに平和学習をすることができます。
また、美ら海水族館やシュノーケリングなどのアクティビティも人気があり、リゾート気分を楽しめます。
特徴2:事前学習をしっかりと行う
高校生になれば、中学生よりも知識や経験も増えているため、中学の頃より自主的に考えることができるようになっています。
修学旅行先次第で学ぶ内容や体験できることが変わりますので、事前に目的意識も持ってもらうようなディスカッションや事前調査をする時間を設けるようにしましょう。
高校生が修学旅行に望むこと
高校生にとって修学旅行は、学校行事で行く最後の旅行になることも多いです。
生徒はどんなことを求めているか、ぜひ確認していきましょう。
望むこと1:まだ行ったことがない場所に行ってみたい
高校生とはいっても、まだまだ行ったことがない地域はたくさんあります。
修学旅行は、人気だけど行ったことがない、頻繁に行けないような場所にいく、絶好の機会です。
知らない土地に行くことで、今まで触れてこなかった価値観や文化、人の生活を体験することができます。
沖縄であれば、マリンスポーツなどのアクティビティに平和学習。
京都であれば、昔ながらの街並みや寺社仏閣の歴史学習。
そのほか、自然やSDGsなど、社会的にも関心の高い事柄は、その土地に行ってみないと実感が湧かないものです。
最初は、旅行気分かもしれないですが、実際に訪問して、見て体験すると生徒たちにとってかけがえのない経験になっていることでしょう。
望むこと2:友達と楽しい時間を過ごしたい
やはり最後の修学旅行ということもあり、修学旅行は友達と楽しい時間を過ごしたいと思っている高校生が多いです。
観光地で写真を撮ったり、ホテルで夜通し話をしてみたり、普段の生活ではできないようなことをすることで、一生の思い出をつくることができます。
望むこと3:コロナ禍でも修学旅行を行いたい
新型コロナウイルスの影響で、全国各地で修学旅行の中止や旅行先の変更などが相次いでいます。
しかし、高校生の修学旅行は人生で一度きりのビッグイベントです。
ほどんどの生徒たちはどんな形であっても修学旅行を実施してほしいと願っています。
そして学校側もまた、どうにかして修学旅行を実施できないか模索している状況かとおもいます。
もし、やむを得ず中止を考えているのであれば、その前に「オンライン修学旅行」を検討してみるのはいかがでしょうか?
高校生のオンライン修学旅行とは?
ここからは、オンライン修学旅行についてご紹介していきます。
コロナ禍においても実施できるオンライン修学旅行とは一体どんなものなのでしょうか?
ぜひ参考にしてみてください。
オンライン修学旅行の特徴1:安心して修学旅行を実施可能
新型コロナウイルスが蔓延している状況下において、感染リスクを考え修学旅行の中止を検討するケースもありました。
しかしオンライン修学旅行なら、ネット環境とPCやタブレットさえあれば学校内でも実施することができます。
飛行機や新幹線などの集団移動や1部屋に数名で宿泊するような集団行動も極力なくすことができるので、リスクを回避しつつ修学旅行を実施することができます。
オンライン修学旅行の特徴2:時間を有効活用できる
通常の修学旅行では、学校から修学旅行先に着くまでの移動時間や次の見学先までの移動で多くの時間を費やしてしまいます。
一方でオンライン修学旅行はそのような長距離の移動はありません。
オンライン通話サービスを活用することで見学先と瞬時につながることが可能なので、より効率よく見学したりお話を聞いたりすることができます。
オンライン修学旅行の特徴3:雨が降っても大丈夫
修学旅行の時に雨が降ってしまうと残念な気持ちになってしまいますよね。
通常の修学旅行を行う場合には、安全性を重視するため、雨が降ると行程表を書き換えなければならず、教師の負担が多くなります。
しかし、オンライン修学旅行は室内で行われるため、天候に左右されることがありません。
雨に濡れることなく、現地の歴史や文化について知ることができるため、安心して修学旅行を実施できるでしょう。
オンライン修学旅行の特徴4:費用を抑えることができる
実際に現地へ訪問する修学旅行では、国内の場合、公立校で約3万5000円、私立校で約5万5000円が相場といわれています。
また、海外へ行くとなると14万円〜25万円かかる場合もあります。
一方で、オンライン修学旅行の場合は、インターネット環境とパソコンなどの通信機器があれば実施することができます。
JTBや近畿日本ツーリストなどの大手旅行会社がオンライン修学旅行プランを提案していることも多いですが、相場は1人当たり5千円程度のところが多いです。
通常の修学旅行と比べると3万円〜24万円程度もコストダウンさせることができるため、とてもお得です。
オンライン修学旅行の特徴5:教師の負担を軽減できる
オンライン修学旅行を実施することにより、先生の業務負担を減らすことができます。
通常の修学旅行を実施する場合には、行き先の検討をはじめ、下見や宿泊施設の選定、スケジュールを決めて、事前学習から事前説明会まで、かなりの負担がかかっています。
しかし、大手旅行会社のオンライン修学旅行であれば、旅行プランや機器の準備なども行ってくれる場合もあるので、先生の事前準備の負担を減らすことができます。
オンライン修学旅行の特徴6:海外など旅行先の選択肢が増える
通常の修学旅行では、予算の都合上、国内の修学旅行になってしまうケースが多いと思います。
新型コロナウイルスの影響で国内の修学旅行が難しくなるのであれば、オンライン修学旅行で海外を見学先にしてみるのも一つの手です。
オンライン修学旅行は費用を抑えることができます。
予算の都合上断念していた海外も、選択肢に加えることができるのではないでしょうか?
インターネットの普及もあり、グローバル化が一層進んでいます。
この機会に国内だけでなく海外まで視野を広げてみるのも良いかもしれません。
高校生向けオンライン修学旅行を成功させるポイント
続いて、高校生向けのオンライン修学旅行を成功させる2つのポイントについてご紹介します。
どういうところに気をつければ、オンライン修学旅行を成功させることができるのでしょうか?
早速チェックしていきましょう。
ポイント1:観光だけでなく学べる内容で行き先を選ぶ
歴史学習や平和学習などで、その土地のことを学び、そのことについて生徒同士でディスカッションする時間を設けましょう。
オンライン修学旅行を通して、何を学び、今後どういったことに繋げていきたいのかを言語化することで、将来につなげていくことができます。
ポイント2:生徒にとっての修学旅行の本質を理解する
生徒にとって、遠方に行くことだけが修学旅行ではありません。
夜遅くまで話をする。
好きな人と会話をする。
みんなと一緒に遊ぶ時間がある。
一緒のお風呂に入る。
こういった経験の方が、生徒にとって忘れられない思い出となる場合が多いです。
「そういった体験をどう代替していくのか」という視点も生徒にとっては重要になります。
ポイント3:旅行会社に一任する
オンライン修学旅行を実施する場合には旅行会社に一任してしまうのが良いでしょう。
行き先をいくつかピックアップしてもらい、生徒たちに選ばせてあげるのも良いと思います。
先生自身がインターネットで見学先を検索し企画するのも良いかと思いますが、通信状況の確認や生徒に見せる映像の確認などで、かえって負担が大きくなってしまいます。
オンライン修学旅行を賢く選んで、生徒に特別な体験を
今までの修学旅行にできて、オンライン修学旅行でできないこともたくさんありますが、またその逆もあります。
VRを使って実際のその場に行っているような疑似体験をしたり、デジタルだからこそできる演出や体験もあります。
これからさまざまなオンライン修学旅行サービスが増えてくることが考えられます。
今後の修学旅行では、オンライン化を検討してみてはいかがでしょうか?