知識0から始める!オンライン修学旅行がわかる7つのポイント
新型コロナウイルスの影響により、数多くの中学校や高校で修学旅行が中止になりました。
生徒たちのためにもなんとかして修学旅行を実施してあげたい!
と思っている先生も多いのではないでしょうか?
そんなお悩みを解決する方法の1つがオンライン修学旅行です。
大手旅行代理店もサービス提供をしているオンライン修学旅行について概要とポイントを説明していきます。
オンライン修学旅行ってなに?
そもそもオンライン修学旅行とは何なのでしょうか?
インターネットを通じて、見学先とオンライン通話を行ったり、VRゴーグルを駆使してまるで現地に行っているかのような体験ができる修学旅行のことを「オンライン修学旅行」といいます。
VR(バーチャルリアリティー)を駆使して、限りなくリアルな映像を楽しむことをメインコンテンツにした修学旅行は、バーチャル修学旅行とも呼ばれています。
オンライン修学旅行とバーチャル修学旅行の違いに関して、下記の記事でもご紹介していますので、参考にしてみてください。
<おすすめ記事>
バーチャル修学旅行?オンライン修学旅行?2つの違いを解説 >
これからの修学旅行の形とは?
新型コロナウイルスの外出自粛をきっかけに、多くのサービスが変化をとげています。
結果、うまくオンライン化できたサービスは新型コロナウイルスが収束しても、活用され続けるでしょう。
修学旅行はどうでしょうか?
今、修学旅行もこれからのカタチを問われています。
オンライン修学旅行など新たなサービスはまだまだ始まったばかりです。
うまくいっていない点は改善され、新たなアイデアが生まれてくるでしょう。
これからの修学旅行については、下記の記事でもご紹介していますので、参考にしてみてください。
<おすすめ記事>
これからの修学旅行のキーワードは「オンライン」と「地域活性」にある >
修学旅行が中止に…コロナ禍の修学旅行、懸念点と対処法は? >
オンライン修学旅行を成功させる7つのポイント
仕事や生活において、デジタル化・オンライン化されたサービスが多く存在します。
技術が発達することは嬉しいですが、利用者としてはなかなか手を出しにくいのも正直なところかと思います。
オンライン修学旅行も、同様の悩みはあると思います。
オンライン修学旅行は気になっているけど、実際どうなの?
検討してみたいだけど、オンライン修学旅行でどうやればいいの?
とお悩みの先生のために、オンライン修学旅行を成功させる7つのポイントを解説していきます。
オンライン修学旅行のポイント1:目標を決める
目標、目的を決めることは修学旅行を成功させるための最重要項目です。
国が定めた修学旅行の目標には、以下の3つの項目が挙げられています。
集団行動の在り方を学ぶ
自然や文化財の大切さを学ぶ
普段の学習に繋げる
従来の修学旅行では、この3点を目標に修学旅行を行っている学校が多いです。
では、オンライン修学旅行で考えてみましょう。
オンライン修学旅行であれば、定番の旅行先以外にも、地方都市や海外といった見学先を選ぶことができます。
つまり、目標・目的の選択肢が広がるということです。
ですので、従来の歴史学習や平和学習の他に、SDGsや国際問題を学ぶことを目標にすることもできます。
また、地元の地域活性化を学ぶことを目標にしている学校もあります。
生徒と一緒に目標を立てることで、受け身になりがちな生徒の自発的な参加を促すこともできます。
また、通常の修学旅行との大きな違いの1つに「集団行動」があります。
オンライン修学旅行では、街を団体で移動するグループ行動や学年全体で寝食を共にすることはありません。
しかし、オンラインにはオンラインの「集団行動」があります。
これからの時代、オンラインで多くの人と関わる機会が増えていきます。
オンライン上で「周囲の人に迷惑をかけない」や「周囲の人に親切にする」などのネットリテラシーを学ぶ機会を設けることで、人とコミュニケーションがしっかりととれるようになり、今後の人生にも大きく役立つでしょう。
詳しくは下記の記事でもご紹介していますので、参考にしてみてください。
<おすすめ記事>
修学旅行の目標とは?デジタル時代の修学旅行で大切にしたいこと >
オンライン修学旅行のポイント2:行き先をどうするか
目標が決まったら、行き先を決めます。
行き先が先に決まる修学旅行もありますが、目標を立ててから、その目標を達成するための修学旅行先を選ぶ方が成功させやすいです。
目標に合わせて、どんな体験や交流をオンラインでしたいか決めます。
海外であれば、よりグローバルな視点で行き先や訪問先を検討することができます。
従来の修学旅行の行き先をオンラインで実現してもいいですし、オンラインになったからこそ、今まで行きたかった場所、行けなかった場所で修学旅行を実現するのもいいでしょう。
修学旅行の人気の行き先については、こちらの記事で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。
<おすすめ記事>
修学旅行は行き先が重要!人気の行き先ランキングベスト10 >
オンライン修学旅行のポイント3:どう実現するか
目標と行き先の候補が決まったら、それが実現できるオンライン修学旅行を企画する会社や企業と相談します。
旅行代理店が提供するサービスはすでに見学先やプランなどが用意されているケースもあります。
そのプランを選べば、目標・行き先・実現性を同時に叶えることができます。
オンライン修学旅行のポイント4:生徒にとって思い出になるのか
目標やプログラムを決める際には、生徒にとって修学旅行とは何が大切なのか改めて考え直しましょう。
修学旅行ではその名の通り、「学を修めること」を学校は重視しがちです。
しかし、「友達との枕投げ」や「友達との恋話」、「お土産選び」などのように学習目標には関係のない要素が生徒の思い出には残りやすいです。
中学高校生時代の友だちと過ごす時間は、その時しかありません。
思い出になるような、友だちとの特別な時間を作ってあげることも考えてあげましょう。
生徒が楽しめる修学旅行にできるよう、目標やプログラムを先生と生徒が一緒に決めるのも1つの手ですね。
オンライン修学旅行のポイント5:学校ならではのカリキュラム
従来の修学旅行に比べ、オンライン修学旅行は自由度が高くなります。
今までの修学旅行のような「歴史学習」「平和学習」といった内容に縛られず、学校ならではの学習テーマを設定できます。
学校ですでに研究しているテーマがあるのであれば、それをさらに広げられるような内容にしてもいいですし、文化資源を有効活用するような修学旅行にしてもいいです。
オンラインでは制限が少ないので、企業や伝統文化の職人さんなど、参加してもらいやすくなります。
自校らしい修学旅行、斬新な修学旅行、研究重視の修学旅行、地元を活かした修学旅行など各校が色をだすことができます。
下記の記事でも詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
<おすすめ記事>
中学生向けオンライン修学旅行の特徴と成功させる2つのポイント>
高校生向けオンライン修学旅行、6つの特徴と3つのポイント >
オンライン修学旅行のポイント6:安全対策で保護者の同意を
新型コロナウイルスの影響で、生徒や保護者に修学旅行の参加不参加のアンケートが配る学校が多かったようです。
2021年現在、修学旅行で保護者が一番心配しているのがやはり新型コロナウイルスの感染対策です。
緊急事態宣言もいつ発令されるか分からない状況で、都道府県をまたぐ修学旅行の実施に否定的な意見も多いです。
「一生に一度の思い出のためにどうにか修学旅行を実施してあげたい」という保護者の意見と、「新型コロナウイルスが怖いので修学旅行はすべきではない」という保護者の意見に板挟みにされ、頭をかかえた先生も多いのではないでしょうか?
また、新型コロナウイルスが蔓延する前でも、生徒の安全対策は大きな課題であり、悩みの種のひとつでした。
オンラインではそういった安全対策への労力が軽減されます。
オンライン修学旅行は自宅や学校での参加が可能なため、普段から行っている安全対策を続けていれば問題ありません。
オンライン修学旅行のポイント7:準備物や予算
従来の修学旅行では、交通費、宿泊費、観光費、飲食代、お土産代が必要でした。
生徒の家庭の負担も、学校側の負担も大きいです。
オンライン修学旅行では旅支度が必要ない代わりに、インターネット環境とオンライン通話するための通信機器が必要になります。
通信機器などを用意してくれる旅行代理店もありますので、事前に確認するようにしましょう。
予算は交通費や宿泊費がかからない分、比較的低予算で実施できます。
実際の海外修学旅行の費用は、私立校平均25万円ほどと高額で、参加費が高くて参加できない家庭も少なくありません。
しかし、オンライン修学旅行で海外を見学先にする場合は、大きく予算削減することができるので、より多くの生徒に参加してもらうことができるでしょう。
オンライン修学旅行であれば、準備物や費用が比較的少なく実施できるため、おすすめです。
詳しくは下記の記事でもご紹介していますので、参考にしてみてください。
<おすすめ記事>
徹底分析!オンライン修学旅行にかかる費用とは? >
オンライン修学旅行の特徴を理解して、有効に活用しよう
いかがでしたでしょうか?
さまざまなサービスがオンライン化されていますが、修学旅行もその流れがくるかもしれません。
慣れない「オンライン修学旅行」という言葉に抵抗があるかと思いますが、これまで実施した学校では満足の声があがっています。
社会情勢の影響で遠方への修学旅行が難しい場合や、何か新しい修学旅行を企画したい場合、ぜひオンライン修学旅行を検討してみてください。